フェイクニュース時代のメディア情報リテラシー育成プロジェクト高校生がつくるメディア情報リテラシー教材 3年間の最終報告会を開催

2026年2月15日、東京・丸の内のユーザベース TERRACEにて、「フェイクニュース時代のメディア情報リテラシー育成プロジェクト」の最終報告会を開催しました(主催:愛知教育大学・日本NIE学会企画委員会、共催:インターネットメディア協会JIMA・法政大学図書館司書課程)。
三菱みらい育成財団の3年間の助成を受け、2023年度に始まったこのプロジェクトは、高校生が自ら授業や教材を考え、学校教員・司書・大学生・メディア関係者がそれを支える産学共同のかたちで進めてきました。
今年は6校が発表に臨み、各校のテーマは以下の通りです。
- よりよいAIとの付き合い方 ―声優の著作権侵害から読み取る―(関東学院六浦高校)
- 根本から考えるフェイクニュース対策 / ファクトチェックを用いた新しい授業案(上野学園高校)
- 疑う力から、選ぶ力へ ―ゲームで学ぶ投票行動―(京都先端科学大学附属高校)
- 生徒が考えるメディア情報リテラシー / 信頼できる情報を選び取る ―災害時のメディアと判断―(奈良女子大学附属中等教育学校)
- 仲間はずれができない情報との関わり方(豊橋西高校)
- 「白か黒か」を超えて ―信じる・待つ・動くの境界線―(岡山南高校)

JIMAからは、代表理事の竹田直弘(文春オンライン ゼネラル・プロデューサー)が挨拶とともに、「文春オンライン」を例に、メディアが信頼に足る記事をつくるためにどのようなことを行っているのか、その裏側について高校生たちに語りました。
3年間を振り返ると、高校生の関心の変化も鮮明に見えてきました。初年度(2023年度)のテーマは「炎上しないためにどうするか」という自衛的な視点が多く見られましたが、2年目はメディアやSNS上に氾濫する情報の見極め方から自衛だけでなく加害者にならないための視点や、作成した教材をいかに多くの人に体験してもらえるようにするかの工夫がさらに広がっていきました。そして最終年度となった今回は、近年急速な進化をみせ、利便性とともに問題も多く議論されている「AI」が教材内容に多く登場しました。高校生自身がリアルタイムで時代の変化を感じ取り教材に反映させていく姿こそが、このプロジェクトが活きた教材を作ってきたことを表しています。
発表のあとには、高校生・学校教員・司書・大学生・メディア関係者がそれぞれ一緒にチームを作りディスカッションも行い、若者も大人も関係なく語り合いました。
参加したJIMA会員からは、高校生たちの視点に感心する声、彼らならではのインターネットとの付き合い方に新たな発見と刺激を得たという感想ももらっています。
リテラシー部会は、今後も双方向の学びある活動を続けていきます。
※当日のレポートは以下記事でもご覧いただけます。
BUSINESS INSIDER
高校生が考える、フェイクニュース時代の「退屈に耐える勇気」…全国7校が発表
https://www.businessinsider.jp/article/2603-high-schoolers-perspective-on-fake-news
毎日新聞
余録 高校生が授業を作る異例の取り組みが…