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Internet Media Awards 2026 : MARRIAGE VISION / マリッジビジョン

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U30’s VIEW

次世代を牽引する30歳未満の推薦委員が選んだオンラインコンテンツの中から優れた作品・活動を表彰

MARRIAGE VISION / マリッジビジョン

テクノロジーが民主主義の道具になる。その可能性を、若い世代の手で示した作品

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受賞コメント

公益社団法人Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に/TBWA HAKUHODO/一般社団法人あすには

この度は、栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思っております。
マリッジフォーオールジャパンは、この日本で同性婚を実現し、セクシュアル・マイノリティの方々が結婚というかたちで公に祝福され、法的な権利を得られる社会を目指しています。同性婚の実現にあたっては、法律を制定する国会議員のみなさんのお力が必要となります。今回のマリッジビジョンの取り組みでは、その国会議員を選ぶ選挙で、誰もがスマホで選挙ポスターをかざすだけで、かんたんに同性婚に賛成する議員がわかるアプリを企画・制作しました。1人でも多くの同性婚賛成議員を国会に送り出し、同性婚の法制化を日本で実現したい、同性婚で日本に多くの笑顔を増やしたい、そんな想いを込めてTBWA HAKUHODOのみなさんとともに実現した取り組みとなります。
また、実現にあたっては、選択的夫婦別姓に取り組む一般社団法人あすには のみなさんにも賛同とご協力をいただき、同性婚に関心のある方々以外にも広くマリッジビジョンを知ってもらえる機会を得られることができました。この場をお借りして感謝申し上げます。
この受賞をきっかけに、より多くの方々に日本の結婚の抱える社会課題の理解を深めてもらい、日本でも同性婚が実現できることを願っております。この度はありがとうございました。
(公益社団法人 Marriage For All Japan)

まず何より、このプロジェクトにお声がけくださったMarriage For All Japan様に、心より感謝申し上げます。従来の同性婚に加え、選択的夫婦別姓への賛否についてもスマホで簡単に可視化できる仕組みは、私たちの代表者となり得る候補者一人ひとりの「人権意識の可視化」となりました。全国各地でポスター撮影に走り回ってくれた仲間とともに、婚姻の平等の実現に向けて協働できたことは、私たちにとって大きな学びと誇りになりました。
ジェンダー平等にとって「冬の時代」になったといわれます。しかし私たちは、すべての人が愛する人と人生を歩む選択肢を持てる社会を目指して、歩み続けます。このプロジェクトを応援してくださるすべての方に感謝を込めて。
(一般社団法人あすには)

・寺原真希子/Marriage For All Japan
弁護士(日本・NY州)。東京大学法学部を卒業後、大手渉外法律事務所等勤務、NY大学ロースクール留学、旧メリルリンチ日本証券(株)でのインハウスロイヤーを経て、2010年より弁護士法人東京表参道法律会計事務所共同代表。㈱高島屋や㈱ニッスイの社外監査役も務める。2011年より選択的夫婦別姓訴訟弁護団(2022年より弁護団長)。2019年より「結婚の自由をすべての人に」訴訟東京弁護団共同代表及び公益社団法人Marriage For All Japan代表理事。

・鈴木賢史郎/TBWA HAKUHODO
TBWA HAKUHODO Senior Creative Director 東京理科大学・大学院を卒業・修了後、広告会社に勤務。2015年よりTBWA HAKUHODO。クリエイティブディレクターとして、企業の統合コミュニケーション立案に従事。2023年より社内組織Innovation Hubをリードし、クライアントのビジネスを拡張するサービス・プロダクトを開発。同チームにて、社会により良い変化を生み出すアイデアを構想し、社外のパートナーと社会実装する取り組みも行っている。

・一般社団法人あすには Marriage Vision協働チーム(井田奈穂、北村英之、鈴木まいら、坂野水咲)
2018年に開始した「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」を前身として、誰もが息苦しさを感じず自分らしく生きられるジェンダー平等社会の実現を目指し、2023年7月に法人化。「ジェンダー平等なくして日本の未来はない」というスローガンのもと、その一丁目一番地である選択的夫婦別姓の法制化に多種多様なアプローチを用いて尽力している。また全国の教育機関や地方自治体、企業を対象に、ジェンダー平等や人権、主権者意識を題材とした授業や研修を提供している。

選考委員より

AR技術で選挙ポスターからマニフェストを可視化する。この発想そのものが、すでに一つの発明だと思う。選挙ポスターは、これまで候補者の顔と名前を伝えるだけの存在だった。そこに政策の中身を重ねるという着眼が素敵だ。今回は婚姻制度がテーマだが、このフレームワークはあらゆるマニフェストに応用できるのではないだろうか。税制、教育、環境——政策が「見える」ようになったとき、若者と政治の距離はきっと縮まる。テクノロジーが民主主義の道具になる。その可能性を、若い世代の手で示してくれたことに敬意を表したい。
(太刀川 英輔/NOSIGNER(ノザイナー)代表/慶應義塾大学特任教授)