メディアの今がわかる。
明日をつくる

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インターネット時代の課題を語り合う

未来をつくるため、集まり、議論する。

Internet Media Days 2020 実行委員長 伊藤大地

インターネットは、人々の暮らしをよくするのか、そうでないのか。

私は無論、「よくする」と答えたい。いや、答えるために、長年、インターネットメディアの運営にかかわってきました。しかし現在の状況を鑑みると、胸を張って、そう答えるのには躊躇してしまいます。フェイクニュース、人々の感情がむき出しになり起こる衝突、そして拡散される陰謀論。インターネットさえあればなんとかなる、などとはもはや、誰も考えてはいないのです。

そんな中、かつて、「新聞の真似事」などと言われたインターネットメディアも、大きな影響力を持つようになりました。良いメディアとは何か、どうやって制作し、稼ぎ、維持すればよいのか。その答えは、まだ誰も知るところではありません。
多くの人が知恵を出し合って、試行錯誤しながら進んでいくしかないのです。そして、その議論と、出会いの場として、Internet Media Days 2020というイベントを企画しました。

100年後、200年後の歴史書に、いま起こっている、インターネットの出現と、メディアの変化が良いものとして描かれる――そんな未来をつくるために、オンラインで集まり、議論する。たかがひとつのイベントくらいでおおげさな、と思われるかもしれませんが、そのようなイベントになることを、願ってやみません。

略歴 いとう だいち
インターネットメディア協会理事 1978年神奈川県生まれ。2001年に株式会社インプレス入社。デジタル専業メディアの記者として、携帯電話業界、インターネット業界の取材を担当。その後フリー編集者を経て2013年、同年に創刊したザ・ハフィントン・ポスト・ジャパンに参画。データ分析を用いた報道や、新国立競技場問題について執筆。2015年11月、BuzzFeed Japanに入社、2019年6月同オリジナル編集長に就任。2020年9月退任。

議論し、知見を共有し、そして交流する。

インターネットメディア協会 代表理事 瀬尾 傑

情報と人が交わる広場として、Internet Media Days 2020を開催します。

フェイクニュース、誹謗中傷、個人情報の取り扱い、ビジネスモデルの変化、プラットフォームとの葛藤——ネットメディアは大きな難問をいくつも抱えています。なにより、われわれがユーザーを幸せにする存在かということが問われています。

その課題解決には、メディアにかかわる我々みなが議論し、知見を共有し、そして交流することで、真摯に力をあわせて取り組むことが欠かせません。

今回のInternet Media Daysをきっかけに、いまの難題を乗り越え、明日をつくる行動をさらに加速していきたい、と考えています。

2019年、有志が集まってインターネットメディア協会を立ち上げたときから、みなが集まり、議論するイベントをやりたいね、という話をしていました。それが、この難しい状況下で実現することになったのは、実行委員長である伊藤大地さんはじめとする会員の皆様のおかげです。そして、それを成功させるのは、参加する皆様のご協力があればこそです。

この3日間、1人でも多くの方が、Internet Media Daysという広場に集まっていただけることを願っています。

略歴 せお まさる
インターネットメディア協会代表理事 1965年兵庫県生まれ。同志社大学卒業。88年 日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社。 経営企画室、『日経ビジネス』編集部など を経て退職。 93年 講談社入社。 『月刊現代』、『FRIDAY』、『週刊現代』各編集部などを経て、『現代ビジネス』創刊編集長、第一事業戦略部部長などを歴任。2018年8月にスマートニュースに入社、同年8月に設立した『スマートニュース メディア研究所』の 所長に就任。19年2月に調査報道の支援を目指す子会社、スローニュースを設立、代表取締役に就任。19年4月より、新しく設立したインターネットメディア協会の初代代表理事を務める。