Internet Media Days 2021(IMD 2021)は、11月26日から27日まで「明日から使えるDX」を共通テーマに開催されるメディア業界むけのオンラインカンファレンスです。
JIMA主催のイベント「Internet Media Days(IMD)」も、みなさまのおかげをもちまして、2回目を迎えることができました。今年は「DX」を共通テーマに据えました。調査報道実務からビジネスモデル、個々のスキルアップから組織課題の解決まで。実務家のみなさまに役立つ実践知を、最前線からお届けします。
2021年11月26日(金)18:00〜21:00 11月27日(土)12:00〜19:00
オンライン
メディアならびに関連業界に従事する方々
JIMA(一般社団法人インターネットメディア協会)
事前登録制(無料)
すべてのプログラムは、オンライン会議システムZoomを用いて配信します。Zoomを利用できるよう準備をお願いいたします。
プログラム
調査報道のDX べリングキャット
公開情報だけを使い、数々のスクープを生み出してきたネット調査集団「べリングキャット」の創始者エリオット・ヒギンズ氏が登壇。 SNSに投稿された画像や動画を使い、自宅の部屋から一歩も出ることなく国際的な事件現場や容疑者を特定してきた具体的手法や、真実を求めて長い時間を作業に投じる彼らの情熱の背景に肉薄。後半は、紛争地帯の取材経験も豊富なBuzzFeed貫洞欣寛氏と、日本の報道現場での応用可能性を探ります。
べリングキャット
創設者兼ディレクター
エリオット・ヒギンズ
Eliot Higgins
世界中の不正行為の摘発を担う調査報道集団「Bellingcat(べリングキャット)」の創設者兼ディレクター。 2014年に英国のレスターで設立されたべリングキャットは、当初は一人で運営していた取り組みがが今ではオランダに本部を置く財団へと拡大し、25人のスタッフと30人以上の寄稿者を世界中に擁している。オープンソース・ジャーナリズムの先駆者として、一般に公開されているデータのフォレンジック調査や市民ジャーナリストによる分析において、衛星画像から正確な位置を特定する「ジオロケーション」などの技術を用いて、主張の裏付けや反証を行っている
BuzzFeed Japanニュース
編集長
貫洞欣寛
Yoshihiro Kando
1970年広島市生まれ。1994年国際基督教大学卒。同年朝日新聞社入社。岐阜・横浜支局、東京社会部などを経て中東アフリカ総局(カイロ)、ニューデリー支局長。2016から2017年、フリージャーナリストとして著書「沸騰インド」訳書「引き裂かれた大地」などを執筆。2018年2月にBuzzFeed Japan入社。ニュースチームのエディターを経て2020年11月より現職に就任
モデレーター
毎日新聞外信部 記者
八田浩輔
Kosuke Hatta
2004年に毎日新聞入社。科学環境部、ブリュッセル特派員などを経て20年8月から現職。欧州駐在時の2019年夏にベリングキャットのワークショップに参加し、調査報道の新しい潮流に迫った連載「オシント新時代」をまとめた。共著に「偽りの薬」(新潮文庫)など
人材採用のDX 開発部隊の内部化
メディア企業はインハウスの開発部隊を持つべきか。そして内製化を進める場合、エンジニアやプロダクトマネジャーといった既存社員とは異なる特性を持つ人材をいかにして採用し、協業を進めるべきか。GAFA企業を経て、KADOKAWAグループのDX化を推進する各務茂雄氏、メディア業界においては稀有とも言えるCTOを担うダイヤモンド社の清水巌氏、あえて合同会社という組織形態を選び、編集との効果的な連携を探るKODANSHAtech長尾洋一郎氏に、その要諦を聞きます。
株式会社KADOKAWA Connected 代表取締役社長 CEO
株式会社ビルディングブックセンター 代表取締役社長 CEO
情報経営イノベーション専門職大学 准教授
各務茂雄
Shigeo Kagami
KADOKAWAの戦略子会社として設立されたKADOKAWA Connected代表取締役社長 CEO。Microsoft Corporationモビリティ&クラウド技術部部長、アマゾン ウェブ サービス ジャパンでProfessional Service 本部長を経た後、 2017年 1月ドワンゴ入社、 ICTサービス本部本部長。 18年 6月、カドカワ(現 KADOKAWA)のグループ CIO。KADOKAWA、ドワンゴを含むグループ全体の IT戦略を担当し、19年 4月より現職。KADOKAWAグループで運営するサービスの開発・運用やICTコンサルティング、働き方改革支援、出版バリューチェーン改革を手がけ、その実績を活かしたデジタルトランスフォーメーション(DX)アドバイザリーサービスも提供。2021年7月、株式会社ビルディングブックセンターの代表取締役社長 CEO就任
株式会社ダイヤモンド社 CTO室長
株式会社ダイヤモンド デジタル&クリエイターズ
取締役 CTO
清水巌
Iwao Shimizu
1992年ソフトバンク(現ソフトバンクグループ)入社。出版事業部配属。国内におけるUNIX専門雑誌の草分け的存在であった月刊誌「UNIX USER」の創刊に参画し、LinuxやFreeBSDなど早くから取り上げその普及に努める。2000年よりSOFTBANK ZDNet(現アイティメディア株式会社)の立ち上げに参画。社内インフラから事業基盤まで、各種サービスの設計・開発・運用を担当。同社CTO常務執行役員を経て2019年ダイヤモンド社へ
株式会社講談社第一事業局第一事業戦略チーム長
KODANSHAtech合同会社
ゼネラルマネージャー
長尾洋一郎
Yoichiro Nagao
東京大学で数学を学んだのち講談社入社。文芸局(当時)で小説の単行本編集を経験したあと「週刊現代」編集部へ。2017年、「現代ビジネス」編集チームに異動し、ウェブメディアに関わる。18年、社内エンジニアリング集団である事業戦略チーム(通称「techチーム」)発足、同チーム長。2019年、同チームを母体にKODANSHAtech合同会社を設立
モデレーター
PIVOTチーフSDGsエディター
竹下隆一郎
Ryan Takeshita
朝日新聞記者、スタンフォード大学客員研究員、ハフポスト日本版編集長を経て現職
ビジネスモデルのDX マネタイズ最前線
“Contents is King”を業績上も証明するために今、メディア企業はどのようなマネタイズオプションを取り、複数の事業を理想的なポートフォリオとして組み上げるべきなのか。広告モデルと有料課金モデルを効率的に組み合わせて気を吐くダイヤモンド社の麻生祐司氏、コンテンツマーケティングの先駆者メディアジーンの今田素子氏、Webとリアルを架橋し、イベント事業やスクール事業で顧客LTVを拡げ続ける翔泳社の押久保剛氏に伺います。
ダイヤモンド社
取締役・ビジネスメディア局長
麻生祐司
Yuji Aso
現在はダイヤモンド社で「週刊ダイヤモンド」「DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー」等ビジネス誌やマネジメント誌の発行人を務めているほか、「ダイヤモンド・オンライン」及び同サイト上で展開しているサブスクリプションサービス「ダイヤモンド・プレミアム」の事業責任者。キャリアのスタートはロイター通信の英文記者。その後、ダイヤモンド社を経て、2011年~18年はトムソン・ロイターでメディア事業に従事。18年10月ダイヤモンド社に復帰し、19年4月ビジネスメディア編集局(現ビジネスメディア局)局長、20年6月取締役就任。21年2月新設した子会社ダイヤモンド・デジタル&クリエイターズの代表取締役社長に就任
株式会社メディアジーン
代表取締役CEO
今田素子
Motoko Imada
同朋社出版に入社後、1994年に『WIRED』日本語版を創刊。その後、1998年にデジタルエージェンシーの株式会社インフォバーン、2008年には株式会社メディアジーンを設立。2015年には持株会社制に移行し、株式会社インフォバーングループ本社代表取締役CEOに就任
株式会社翔泳社
メディア部門 メディア編集部 部長/統括編集長
押久保剛
Takeshi Oshikubo
立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、『MarkeZine(マーケジン)』の立ち上げに参画。2006年5月のサイトオープン以降、MarkeZineの企画・運営を一貫して担当。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長となり、2015年4月からは第2メディア編集部 部長/MarkeZine編集長/マーケティング広報課課長を兼任。2019年4月よりメディア部門 メディア編集部 部長/統括編集長に就任。9月よりEnterpriseZine編集長も兼任。各メディア編集長と連携し、翔泳社が運営する全メディアの価値向上を図っている
モデレーター
毎日新聞客員編集委員
小川一
Hajime Ogawa
1958年京都市生まれ。1981年毎日新聞社入社。社会部長、編集編成局長、取締役・編集担当、デジタル担当などを歴任。現在は毎日新聞客員編集委員、インターネットメディア協会理事、成城大学非常勤講師、ニューズピックスプロピッカーなどを務めている
メディアリテラシーの現場より
メディアリテラシーは受け手(読者)に必要なものだから送り手(発信者)には必要ないのではないか?そう考えている方にもぜひ聞いていただきたい。JIMAがメディアリテラシーに取り組む理由と活動の現況を、お話しします。また、活動の中で得られた、「情報源はYouTubeとTikTok」などとも言われる若年層のメディア意識や生の意見もご紹介します。
効果測定のDX Webメディアの健康診断
PV至上主義は悪なのか。文春オンラインはじめ数々のWeb媒体と関わってきたメディアコンサルタント・田島将太氏は「PV = 記事数 x 表示回数 x CTR」という従来型の構造理解が媒体を誤った運営方針に誘導するだけ、と言います。では田島氏が考える、読者にとっても経営にとっても理想的なPVの構造理解とは? カタカナアレルギーの方も楽しめる、ひたすら分かりやすいWeb目標設定&分析講座。必見です。
あなたも受賞候補 Internet Media Awards 2022の裏側
インターネットメディアを顕彰するInternetMediaAwards、今年も実施します。現在、候補作を募集中。アワード運営の裏話や、この部門が狙い目!?など、実行委員長がIMAの「ここだけの話」をお伝えします。
炎上のDX 謝罪と撤回の哲学
Web上に掲載されるコンテンツは、時に前後の文脈に関係なく切り刻まれ、或いは“魚拓”され、歳月を経て掘り起こされ、そのことで作り手の想定を超える社会問題に発展することがあります。メディア企業は誰にどこまでの責任を負うべきか。文藝春秋 法務部の黒田康輔氏、元・吉本興業の“謝罪マスター”竹中功氏、『炎上しない企業情報発信 ジェンダーはビジネスの新教養である』の治部れんげ氏と、具体事例満載で考えます。
文藝春秋
法務・広報部 統括次長
黒田康輔
Kosuke Kuroda
2001年、文藝春秋入社。週刊文春、月刊文藝春秋、Number編集部などを経て、2013年より法務・広報部に所属
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授
ジャーナリスト
治部れんげ
Renge Jibu
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。日経BP社にて経済記者を16年間務める。ミシガン大学フルブライト客員研究員などを経て2021年4月より現職。ジェンダー関連の公職に内閣府男女共同参画計画実行・監視専門調査会委員、東京都男女平等参画審議会委員、豊島区男女共同参画推進協議会会長など(いずれも現職)。一橋大学法学部卒、同大学経営学修士課程修了。著書に『稼ぐ妻 育てる夫:夫婦の戦略的役割交換』(勁草書房)、『炎上しない企業情報発信:ジェンダーはビジネスの新教養である』(日本経済新聞出版社)、『「男女格差後進国」の衝撃』(小学館)、『ジェンダーで見るヒットドラマ―韓国、日本、アメリカ、欧州』(光文社)等
フェザンレーヴ取締役社長
竹中功
Isao Takenaka
大阪市出身 同志社大学卒業 同志社大学大学院修士修了。吉本興業株式会社入社後、宣伝広報室を設立。『マンスリーよしもと』初代編集長。よしもとNSCの開校。多数の劇場の立ち上げや映画を製作。よしもとクリエイティブ・エージェンシー専務取締役などを経て2015年退社。現在は作家として謝罪関連、広報、コミュニケーションの専門家としての出版も多数。講演会やセミナーを通してビジネス人材の育成や危機管理、広報などに関するコンサルタント活動を行う。2014年より法務省からの求めに応じ、刑務所での釈放前改善指導を行う。現在はフェザンレーヴ取締役社長、ワタナベエンターテインメントの広報顧問も務めている
モデレーター
文春オンライン編集長
竹田直弘
Naohiro Takeda
1973年6月2日、神奈川県生まれ。鎌倉高校を卒業し、早稲田大学に6年通い、アジアを1年放浪した後、99年に文藝春秋入社。『週刊文春』『Number』『CREA』の雑誌編集部で、スキャンダル、オリンピック、グルメなどあらゆるジャンルの取材を経験。2016年、WEBサイト『文春オンライン』の初代編集長に就任した。好きな球団は横浜DeNAベイスターズ
AI活用でDX AIで何ができる?何をすべき?
自動記事生成や、閲読傾向を踏まえたオススメ機能など、一部のメディア企業でようやく端緒についたAI活用。その拡がりや課題をロンドンスクールオブエコノミクス主催のジャーナリズムAIワークショップより、フジテレビ寺記夫氏がレポート。さらに朝日新聞デジタル機動報道部から篠健一郎氏がデータジャーナリズムの取り組みを、JX通信社から細野雄紀氏が新型コロナウイルスや衆院選でのつぶやき分析の実践などを紹介します。
朝日新聞デジタル機動報道部
記者
篠健一郎
Kenichiro Shino
2008年に朝日新聞社入社。仙台、神戸総局、経済部などを経て今年4月からデジタル機動報道部。データを分析して新たな事実を見つけ出したり、それをビジュアルで表現したりするデータジャーナリズムに取り組む
株式会社フジテレビジョン
編成制作局コンテンツ事業部 兼 報道局マルチメディア推進部
FNNプライムオンライン プロダクトマネジャー
寺記夫
Norio Tera
ライフワークは既存メディアとネットのかけ算。ITベンチャーを経て2010年フジテレビ入社。各種ネット系サービスの立ち上げや番組連動企画を担当。フジ・スタートアップ・ベンチャーズ、Fuji&gumi Games兼務などを経て、2016年4月よりデジタルニュース事業を担当。FNNプライムオンライン プロダクトマネジャー。岐阜県出身。東京大学教育学部教育心理学コース卒
株式会社JX通信社
取締役 兼 CXO
細野雄紀
Yuki Hosono
1990年生まれ。JX通信社取締役兼CXO。早稲田大学人間科学部卒業後、JX通信社に入社。2013年に取締役就任。主に新規事業の立ち上げを担当し、2017年にSaaSの「FASTALERT」を企画・開発。デザインからセールスまで一気通貫で従事し、全国テレビ局の大半でシェアを獲得。人の認知と行動に着目した顧客体験の設計を得意とし、組織内のマネジメントから顧客との商談に至るまで、人と人とのトランザクションを最適化する。2020年には、新型コロナに関するインフォグラフィックの取り組みや、デマ問題やフェイクニュースにまつわる独自研究も。NHK「フェイクバスターズ」(2020)などに出演多数
伝統メディアのDX 立ち上がれ、現場からのDX推進
「うちは組織が大きすぎて新しいことができない」。本当にそうでしょうか。本セッションには、伝統メディア各社からネット活用の一人者が登場。“紙”やテレビ電波が強い組織文化の中で、いかに壁を打ち破り、仲間を見出し、読者・視聴者や経営に資するサービスを作り上げてきたかの軌跡を語ります。伝統的企業が、変わり続けることによって次の100年も生きるために。その要諦を考えます。
NHKネットワーク報道部デスク
足立義則
Yoshinori Adachi
1992年からNHK記者として高知局、社会部、広島局、科学文化部などを経て現所属ではニュースや番組のデジタル展開を担当。SNSの情報収集と発信、webサイト制作、ツール開発、AR/VRコンテンツ開発、人材育成など担当
ABEMA Primeチーフプロデューサー
郭晃彰
Teruaki Kaku
2010年テレビ朝日入社。AD&ディレクターを経験した後、2016年のABEMA開局に携わる。現在「ABEMA Prime」チーフプロデューサーや、ABEMA NEWSの全体戦略・宣伝分野などを担当
文春オンライン編集長
竹田直弘
Naohiro Takeda
1973年6月2日、神奈川県生まれ。鎌倉高校を卒業し、早稲田大学に6年通い、アジアを1年放浪した後、99年に文藝春秋入社。『週刊文春』『Number』『CREA』の雑誌編集部で、スキャンダル、オリンピック、グルメなどあらゆるジャンルの取材を経験。2016年、WEBサイト『文春オンライン』の初代編集長に就任した。好きな球団は横浜DeNAベイスターズ
株式会社マガジンハウス
ブランドビジネス部長
長勲
Isao Cho
2009年 新卒で大手広告会社に入社。メディア担当を経て、国内大手企業のSenior Account Executiveを経験。2017年 株式会社マガジンハウス入社。2020年ブランドビジネス部を立ち上げ、部長。DX推進とデジタルビジネスのグロースを主なミッションに活動中
東洋経済オンライン編集長
吉川明日香
Asuka Yoshikawa
1979年熊本県生まれ。2001年に東洋経済新報社に入社。経済・企業記者として『週刊東洋経済』『会社四季報』などの経済雑誌に執筆。2012年11月の東洋経済オンライン全面リニューアルに参画、2016年4月から副編集長、2020年10月から編集長。
モデレーター
朝日新聞社 朝日新聞デジタル編集長
伊藤大地
Daichi Ito
1978年神奈川県生まれ。2001年に株式会社インプレス入社。専門誌記者として、携帯電話業界、ネット業界を担当。その後フリー編集者を経て2013年、同年創刊のハフポスト日本版に参画。2015年11月、BuzzFeed Japanの立ち上げに参画。2019年6月、BuzzFeed Japan Entertainment編集長に就任。2020年11月、朝日新聞社に入社。2021年より、現職
※登壇者お名前50音順、敬称略
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