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感染症についての報道、情報発信はどうあるべきか ——「感染症予防とプライバシー保護から考える新型コロナウィルス報道」開催レポート

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2020年8月3日、インターネットメディア協会(JIMA)主催によるオンラインセミナー「感染症予防とプライバシー保護から考える新型コロナウィルス報道」が開催されました。スピーカーには虹色ダイバーシティ代表の村木真紀氏、編集者・日本HIV陽性者ネットワークジャンププラス理事の長谷川博史氏、東北HIVコミュニケーションズ代表の小浜耕治氏、認定NPO法人ぷれいす東京代表の生島嗣氏を迎え、司会・モデレーターとしてインターネットメディア協会代表理事の瀬尾傑氏がディスカッションをリードしました。
JIMA会員を対象に行われた本セミナーには30名以上の方々が参加し、プレゼンテーション、パネルディスカッションなどを通じ、活発な議論が繰り広げられました。そのセミナーの様子をご紹介します。(JIMA事務局)
*JIMA会員は、動画全編の視聴が可能です。

(写真は、左上から時計回りに、村木氏、長谷川氏、瀬尾氏、生島氏、そして小浜氏)

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感染症についての報道、情報の伝え方はどうあるべきか

冒頭、今回のオンラインイベントを企画した背景について、司会の瀬尾氏からその経緯が紹介されました。きっかけは今年の5月後半、性的マイノリティの当事者や支援者らが発起人となった要望書が内閣府と共にインターネットメディア協会宛に提出されたことに遡ります。『新型コロナウイルス感染症に関する報道とITの利用に関する緊急要望書』と題された文書には、不必要な属性まで含めた情報発信が差別を助長し、感染症対策を阻害するリスクがあること、そしてインターネットメディアに携わる方に、感染症の報道、情報発信について人権やプライバーシへの理解と配慮をあらためて求める要望が記されているものでした。

本オンラインイベントでは、その要望書の共同発起人、賛同者として名を連ねる組織の代表者4名に登壇してもらい、それぞれの視点からの問題意識、現在起きていること、今後の提案等を議論していただきました。また、イベントに参加しているJIMA会員のメディア関係者のみなさんにとっては、必要な知識、知見を学び、相互理解を深めていただくことを目指す主旨が紹介されました。

4人の登壇者からは具体的な事例と豊富な現場での経験から得られた知見を共有いただきました(詳細な内容は近日公開予定のアーカイブ動画をぜひご視聴ください)。

①村木真紀氏(認定NPO法人虹色ダイバーシティ代表)
大阪においてLGBTQに関する調査研究、また大阪淀川区のLGBT支援のための居場所づくり事業を受託運営する立場から、現場で今起きている現状の共有をしていただき、その上でLGBTに関する基本的な教育の機会の重要性が指摘されました。

②長谷川博史氏(編集者・ 特定非営利活動法人 日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス理事)
HIV陽性者支援のアドボカシー活動などに長年取り組まれたご経験から、今回の新型コロナウィルス感染に際しての報道のあり方や社会の受け止め方が、1980年代後半から90年代にかけてのHIV感染者に対する偏見、人権侵害の状況と類似している点について、豊富な知見とご経験を踏まえ共有されました。

③小浜耕治氏(東北HIVコミュニケーションズ代表)
地方都市である仙台においてHIV陽性者、LGBTコミュニティに対する支援活動に取り組む立場から、顔の見えやすい地方都市ならではの事例、課題が紹介され、市民の主体的な感染予防を保障することの重要性が指摘されました。

④生島嗣氏(認定NPO法人ぷれいす東京代表)
HIV陽性者の支援、研究、啓発活動に取り組まれてきた立場から、新規感染症の歴史、ゲイ・バイセクシャル男性の暮らしに関する調査結果など、俯瞰した視点やデータを踏まえた問題意識の共有が紹介されました。

質疑応答のの際にはメディア運営の現場で求められる継続的なLGBT、人権、多様性等についての意識向上と学習機会の重要性が議論され、情報源としての「LGBT 報道ガイドライン(LGBT法連合会)」なども紹介されました。


今後もJIMAのセミナーでは、メディアが直面するさまざまな課題を取り上げ、より良いメディア運営に向けてなすべき課題などについて議論を進めていく予定です。同じ課題を抱える皆様のJIMAへの参加をお待ちしています

本セミナーのアーカイブ動画は、会員の方であれば視聴いただけます(近日公開予定)。希望される方は、所属されている企業、媒体が既にJIMA会員であることを確認の上、JIMA事務局までご連絡ください。

(文責 / 撮影:JIMA事務局)

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