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健全な情報流通空間のためにインターネットメディアに求められる役割とは——JIMA会員限定オンラインセミナー「メディアを取り巻く環境激変に立ち向かう」【開催レポート&動画】(6月1日開催)

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2020年6月1日、インターネットメディア協会(JIMA)主催によるオンラインセミナー「メディアを取り巻く環境激変に立ち向かう」が開催されました。スピーカーには東京大学大学院法学政治学研究科において教鞭を執る傍ら、法制度などに関する多くの政府による審議会等に参加され、SNS事業者でつくる一般社団法人「ソーシャルメディア利用環境整備機構(SMAJ)」の共同代表理事も務める、宍戸常寿氏に登壇いただきました。

JIMA会員を対象に行われた本セミナーには40名近い方々が参加し、講演、質疑応答を通じ、活発な議論が繰り広げられました。本稿では、会員向けの非公開部分は省き概要をご紹介するものです。(JIMA事務局)
*JIMA会員はアーカイブ動画の視聴が可能です。

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健全な情報流通空間のためにインターネットメディアに求められる役割とは

今回のセミナーでは、宍戸氏から以下の3点に関してプレゼンテーションが行われました。政府、プラットフォーム事業者、メディアの状況を踏まえ研究、提言活動をされている視点から、現状認識、望ましい今後のあるべき議論の姿について、数多くの議論の枠組みや事例などが共有されました。

  1. メディアとITプラットフォーマとの関係
  2. メディアやプラットフォーマらに求められる偽情報などへの取り組み
  3. ユーザデータの取り扱いをめぐってメディアら事業者に求められるリテラシー

宍戸氏は、2020年2月に最終報告書を取りまとめた総務省の有識者会議「プラットフォームサービスに関する研究会」の座長、そして5月下旬、「テラスハウス」に出演していたプロレスラーの木村花さんが亡くなった事件を受けていち早く緊急声明を発表した一般社団法人ソーシャルメディア利用環境整備機構(SMAJ)の共同代表理事として、メディアを取り巻く環境激変を見守り、研究、提言活動に取り組まれてきました。

講演では、有識者会議の報告書資料の一部を紹介しつつ、インターネットメディア事業者にとって重要と思われる論点に関する分かりやすい解説が行われました。また、昨今ITプラットフォーマに対する批判に注目が集まっている一方で、ジャーナリズム、インターネットメディアにとっての注意すべき点、求められている役割などについても、情熱的に語られる場面もありました。

誹謗中傷、フェイクニュース(偽情報・誤情報)に対する必要かつ効果的な取組を模索しつつ、インターネット利用者の表現の自由や通信の秘密の保護等を尊重するためには、インターネットメディア、ITプラットフォーマなどを含む事業者による自らの取組や継続的な議論が重要であるなど、質疑応答の際には深く踏み込んだ活発なやり取りが行われました。

健全な情報流通空間の発展に寄与するためにも、インターネットメディアを運営する事業者が多く参加する当協会(JIMA)にとっても、今回のセミナーは重要な示唆を得る機会であると同時に、大きな責任を感じる機会となりました。

今後もJIMAのセミナーでは、メディアが直面するさまざまな課題を取り上げ、より良いメディア運営に向けてなすべき課題などについて議論を進めていく予定です。同じ課題を抱える皆様のJIMAへの参加をお待ちしています

本セミナーのアーカイブ動画は、会員の方であれば視聴いただけます。希望される方は、所属されている企業、媒体が既にJIMA会員であることを確認の上、JIMA事務局までご連絡ください。
(文責 / 撮影:JIMA事務局)

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