IMA2022:ごめんなさい 救助のヘリじゃなくてごめんなさい
テキスト・コンテンツ部門
真実を伝え、人々の心を動かした作品
「ごめんなさい 救助のヘリじゃなくてごめんなさい」
「場」を変え、新しい可能性に向けて走るジャーナリズム
https://note.com/nhk_syuzai/n/nffb61de9ca6a【受賞者】 NHK取材ノート編集部 成田大輔
受賞コメント
受賞者プロフィール
福島県いわき市出身。2003年NHK入局。社会部、ネットワーク報道部などを経て、今は大阪局でデジタル担当。取材ノート編集部も兼務。震災復興や戦災、働き方などに関心。仙台局には2019年まで3年間在籍し、NHKスペシャル「黒い津波」「河川津波」などを制作。酒蔵もたくさん取材。写真は東京マラソン2021です。選考委員より
衰退する既存メディアは大本営か偏向。栄えるデジタル週刊誌系、ネットプロバイダー系は、不倫の「調査」と「報道」を繰り返しては、PVを上げるユーザーのせいにする。かつて第四権とも言われた日本のジャーナリズムは死んだ。そう諦めかけていた。
しかし!ジャーナリスト達は生きていた!「場」を変えただけだった。新しい「場」を得て、かつてより自由に、より広く、より大きく、、、新しい可能性に向けて走っていた!そんなことを実感させてくれた応募作であり、審査会だった。応募してくださったみなさまに感謝する。受賞したみなさまを祝福する。そして、このJIMAの活動を応援します。(干場 弓子)
この記事はもともと書こうとしていたわけでは、ありませんでした。
「東日本大震災タイムライン」という震災発生後のデータと証言をまとめたコンテンツを作るため、当時の映像を見返した後、ヘリに乗っていたカメラマン2人に話を聞きにいったのがきっかけでした。今まで同僚でも知らなかった葛藤やその後の思いを聞き、これは伝え残さなくてはと思ったのです。
インターネットやSNSの力で、事件や事故、災害の伝わるスピードは上がり、情報量も増えましたが、忘れられるスピードも早まっているように感じます。この記事が、震災のこと、自分にできることに思いをはせる機会になればうれしいです。このたびはありがとうございました。