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【リポート】JIMAなんでも相談会(第2回)開催!——会員限定オフレコトークで盛況に

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なんでも相談会(第2回)相談員。左からプレジデントオンライン副編集長・横田良子さん、文春オンライン編集長・竹田直弘さん、朝日新聞デジタル編集長・伊藤大地さん

去る10月31日、JIMA主催のリアルイベント「JIMAなんでも相談会」(第2回)が開催されました。第1回と同様、ハロウィーン装飾が賑やかな丸の内のユーザベース/NewsPicks新オフィス・イベントスペースでの開催です。会員限定・定員40名の本イベントは、前回参加者の「楽しかった」「参考になった」との口コミが利いたこともあって、今回は早々に申し込みリストが埋まりました。

前回と同様、熱い議論が続く「相談会」とリアル交流の2本立てで、散会定刻の9時を回ってもなかなか会話が終わらない、熱気あるイベントとなりました。今回も「オフレコトーク」との約束を守り、イベントの雰囲気だけご紹介いたします。(事務局)

「相談員」3人合わせて「創業300年」!

第2回の今回、「相談員」として登壇したのは、JIMA理事でもある朝日新聞デジタル編集長の伊藤大地さん、文春オンライン編集長の竹田直弘さん、そしてJIMA会員であるプレジデントオンライン副編集長の横田良子さんです。司会進行は前回と同様に竹田さんが務めます。

今回の想定テーマ(とはいえ、相談内容に「制約はない」のでしたが)は、「レガシー(老舗)の壁をどう突破するか?」「伝統ある会社の空気をどう変えるのか?」です。

冒頭、竹田さんいわく「文藝春秋は創業100年(創業1923年)、朝日新聞社は140年以上(創業1879年)、プレジデント社が60年近く(創業1963年)と、「3人合わせて300年」と紹介、会場をわかせます。

当日の参加者全員が自己紹介を行い、いよいよ今回の「伝統メディアならではの文化や組織」の課題をめぐっての議論から相談会がスタート。

参加者には大手全国紙数社を筆頭に、横田さんが所属するプレジデントのライバル(?)であるビジネスメディア数社から複数メンバーが参加するなど、伝統メディアをめぐるテーマに期待されているのが見て取れます。また、編集者に加えてビジネス系職種の参加者が目につくのも、今回のイベントの特徴です。

議論はやはり「どうマネタイズする?」へ

組織やキャリア、スタッフ間でのコミュニケーションなど、老舗メディアに止まることなく、デジタル化するメディア運営にかかわる課題や体験談などを語られたあとは、やはりマネタイズ論議へ。

「広告か購読か」という大ざっぱな選択の議論ではなく、アクセス数を狙う記事、読者とのエンゲージメントを築く記事をどう配分するか、など実践的な話題に議論は発展していきます。

相談員の3人は、それぞれ広告、購読、そしてその他ビジネスでの経験知を披露。本体の電子版の中核であるWebサイト以外にも、多種のメールマガジンやポッドキャストメディアを運営する朝日新聞の伊藤さんは、それぞれのメディアの特性についての見解を述べ、参加者の共感を生んでいきます。

参加者のなかからも、プラットフォームとの関係性をどう築いていくのかについてアドバイスを求める質問も出て、今回もまた相談員諸氏に限らず参加者の中からも率直な意見が飛び交うなど、議論はさらに深まっていきます。

「やっぱり対面が重要?」今回も盛り上がったリアル交流会

懇親会では、業界内外の情報共有(?)で盛り上がる

予定していた1時間30分を軽く超えてしまうほど白熱した相談会。やはり最後は、缶ビールやソフトドリンクを片手に、名刺交換や立ち話などのリアル交流会。フランクな議論が飛び出した相談会ですが、「その先の、さらに生々しい」やり取りをするグループもあれば、和やかな挨拶の声が次々に広がるなど、短時間ながら同じ業界に属する者どうしで打ち解けるスピードも速く、定刻で終了するのを名残惜しそうにする参加者が多かったのが印象に残ります。

「いやぁ、やっぱり対面で話すと、ホンネの会話ができていいね」と満足げな声も聞けました。司会の竹田さんは「また、第3回もやります!」と力強く語り、充実したイベントがようやく散会となりました。次回、年明けの再会をお楽しみに。ご希望のテーマや、自薦他薦の相談員の提案を、事務局までどしどしお寄せ下さい。(藤村厚夫)