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Internet Media Awards 2024 : 小山田圭吾×荻上チキ 東京オリパラ騒動から2年…小山田圭吾は何を思い、考えたのか〜いじめ、メディア、キャンセル

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選考委員特別賞

選考委員が特筆すべきとした作品

小山田圭吾×荻上チキ 東京オリパラ騒動から2年…小山田圭吾は何を思い、考えたのか〜いじめ、メディア、キャンセル

情報が消費される時代においてより重要な役割を果たす作品

受賞コメント

wezzy(株式会社サイゾー)

栄誉ある賞を頂戴し感謝申し上げます。本対談記事は、評論家・荻上チキさんからの提案がきっかけとなったものです。速報性が重視される傾向にあるインターネットメディアですが、時間を置いたからこそ、当時の心境や経緯、具体的ないじめ研究の現在を広く届けることができました。荻上さんはもちろん、再びたいへんな批判を浴びる可能性もあった小山田圭吾さんのご出演に深くお礼を申し上げます。残念ながら掲載媒体であるwezzyは2024年3月をもって閉鎖されますが、本記事は他媒体への再掲載を検討しています。受賞をきっかけに改めて読み継がれていくことを祈っています。

選考委員より

当時はネットを中心に大きく炎上した非常にセンシティブな出来事を、その2年半後にインタビューという形式で扱った対談記事である。NPO「ストップいじめ!ナビ」の理事でもある荻上チキ氏が、一連の出来事が起きた構造と、本件を巡るネットでの反応・騒動の課題に切り込み、丁寧に解き明かす。「不適切な発言」などに対する批判的言及は必要な一方、万単位の反応が連続的にぶつけられ、批判の範囲を逸脱し、攻撃にまで及ぶことがあるのがSNSの世界だ。一連の出来事の肯定のためでも批判のためでもなく、実際に起きた出来事から、読者それぞれが、当時の自分自身の思考や行動に思考を巡らせ学びを重ねる作業を手助けするこのようなコンテンツが、情報が消費される時代においてより重要な役割を果たすだろう。
(渡部カンコロンゴ清花/NPO法人WELgee 代表)