JIMA INTERNET MEDIA AWARDS 2023
グランプリ、部門賞など全13作品を発表!
〜 グランプリは朝日新聞社「みえない交差点」に決定! 〜
信頼性のある情報をわかりやすく正しく世の中に伝え、社会をよりよい方向に導いた作品や活動に光をあてるとともに、情報伝達における質の高さを追求しイノベーションに挑むメディア事業社や関係者をたたえる「Internet Media Awards」。2022年中(2022年1月1日〜12月31日)に公開・注目されたコンテンツや活動を対象とし、幅広く公募を実施しました。そして、すべての応募作から、JIMA会員の投票による第一次選考、選考委員の討議による最終選考を経て、受賞作品が決定しました。
みえない交差点
交通事故の発生場所を示す位置情報をうまく使えば、事故が多発する危険な交差点がくまなく発見できるのではないか。そんな狙いから、この「みえない交差点」というプロジェクトは始まりました。
分析を進めるうち、危険な交差点だけでなく、すべての事故のデータを載せたマップを作る案が浮上しました。しかし、事故の件数は当初70万件、その後100万件まで増えるなどデータ量が多く、そのままでは表示が重くなってしまいます。それでも、技術陣が工夫を重ね、最終的にはスマホでも軽快に扱えるページができあがりました。今回、グランプリだけでなく、ビジュアル・コンテンツ部門賞としても評価いただき、大変うれしく思っています。
この受賞をきっかけに、この事故マップが一層広まり、結果として交通事故の減少に繫がってくれれば幸いです。
【山崎啓介/朝日新聞社デジタル機動報道部】
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みえない交差点
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後藤達也/Twitterなど
「WELgee」は、未来を奪われ日本にたどり着いた難民の再出発を支援する(ICC FUKUOKA 2022)
選考委員・坪井俊輔コメント
ICCサミットFUKUOKA2022ソーシャルグッドカタパルトの場と「未来を奪われ日本にたどり着いた難民の再出発を支援する」という7分間のWELgeeのプレゼンは2022年中に、私自身が最も心を動かされたコンテンツでした。WELgeeの活動は我が国の難民認定の現状や、なす術がないと思われる課題に自分ごととして取り組めるようにしている活動である。このようなソーシャルな活動に焦点を置き、誰もが見られるようにYoutubeや書き起こし記事などのコンテンツを発信をされているICCパートナーズやICCサミットの場は大きな貢献をしていると感じました。ICCサミットFUKUOKA2022ソーシャルグッドカタパルトでユーグレナ社の出雲充氏がされた「世界で一番アントレプレナーに冷たい国、日本」という発言も、WELgeeの渡辺カンコロンゴ清花氏が優勝時に日本社会の受け入れづらさに対する悔しさをコメントしている際も大きく惹きつけられるものがあり、私に非常にインパクトを残し、選考をさせていただきました。
NO YOUTH NO JAPAN
選考委員・増田奈保子コメント
ただの学生である私が選ぶ側の立場に立たせていただいていることが畏れ多いですが、このアワードのお話をいただいたときにまず思い出したものの1つがNO YOUTH NO JAPANさんでした。活動を初めて知ったとき、若い世代の政治参加をもっと身近なものにすることを目指して掲げられた、「#わたしたちの生きたい社会をつくろう」というハッシュタグに深く共感したことを覚えています。特にInstagramを用いた発信では、政治や選挙そのものだけではなく、教育、所得、医療など、私たちに直接的に関係するトピックをわかりやすく発信されていることが印象的でした。若者に身近な媒体を用いて、U30が、U30に発信し、U30から変えていくムーブメント。僭越ながら、応援しております。
neco-note
選考委員・中村多伽コメント
この度受賞された皆様、おめでとうございます。既存の枠組みの中だと解決できなかった社会課題に対して、メディアやコンテンツの力を活用することで構造変革を起こすきっかけとなる作品を選びました。まだ影響範囲は小さかったとしても、私の心を動かしたのと同様に社会を動かし影響力を増していくことと、それに共鳴して新たな作品が生まれ指数関数的に影響が増えることを願っています。
Internet Media Awards代表者2名のコメント
3回目を数える本年のInternet Media Awards 2023は、皆様の多大なるご協力によりデジタルコンテンツ152件のご応募を頂きました。
どれも受賞にふさわしい素晴らしい作品ばかりで、改めてご応募頂いた方々、また投票や選考でお力添え頂いた皆様には心からの感謝を申し上げます。
また、今年の取り組みとして、30歳未満の若き視点を取り入れた賞も創設し、JIMAとしても大変多様な観点を得ることができただけでなく、新しい時代のコンテンツを考える上で多くの気づきを頂きました。
今回のアワードを通して、皆様が触れられる信頼ある情報が、さらに世の中を良き方向に導いてくれるきっかけになることを心から期待しております。
フェイクニュースやプロパガンダなどへの対策が政治課題となり、これまで以上にインターネットメディアの信頼が問われる中で、第3回となるInternet Media Awardsは今年もたくさんの素晴らしい受賞作に恵まれました。今回からU30’s VIEWという新しい試みも始めました。熱い議論を繰り広げた選考委員の方、投票していただいた会員の方、候補作を推薦してくださった皆様、心よりお礼を申し上げます。
選考委員(五十音順)
小木曽 麻里KOGISO MARISDGインパクトジャパン共同代表
白河 桃子SHIRAKAWA TOUKOジャーナリスト、相模女子大学大学院特任教授
瀬尾 傑SEO MASARU一般社団法人インターネットメディア協会 代表理事
関 治之SEKI HARUYUKI一般社団法人コード・フォー・ジャパン 代表理事
谷本 有香TANIMOTO YUKAForbes JAPAN Web編集部 編集長
浜田敬子HAMADA KEIKOジャーナリスト/前Business Insider Japan統括編集長/AERA元編集長
干場弓子HOSHIBA YUMIKO(株)BOW&PARTNERS 代表/(株)ディスカヴァー・トゥエンティワン共同創業者・前社長
森 健MORI KENジャーナリスト/専修大学文学部非常勤講師
山辺真幸YAMABE MASAKI一橋大学大学院ソーシャル・データサイエンス研究科特任講師/慶應義塾大学SFC研究所所員
U30s VIEW
坪井俊輔TSUBOI SHUNSUKEサグリ株式会社 代表取締役CEO
増田奈保子MASUDA NAHOKO大阪大学医学部医学科5年生
中村多伽NAKAMURA TAKAtaliki CEO talikiファンド代表パートナー